RNA結合蛋白グループ

研究概要

神経系におけるタンパク質発現制御

哺乳類の神経系を構成する神経細胞、グリア細胞、オリゴデンドロサイトは、全て神経幹細胞と呼ばれる共通のstem cellから分化して形成されます。これらの細胞の分化過程には転写因子をはじめとする多くのタンパク質が関わり、時間的・空間的にきわめて複雑な遺伝子発現の調節ネットワークが存在しています。神経細胞分化や成熟のプロセスには、必要なタンパク質を、必要な場所で、必要な量、必要な期間だけ、決まった順番で、ドンピシャのタイミングで発現させることが必要とされ、これが狂うと正常な脳ができなくなってしまうのです。この厳密かつ複雑なタイムテーブルを制御している情報はゲノムのどこにどのように書き込まれているのでしょうか?
私たちはmRNAの翻訳調節やタンパク質の分解制御がそれぞれの遺伝子産物の生成・消去のタイミングや発現場所を調節しているのではないかと考えています。神経系に発現し、細胞の分化や高次機能を調節していると考えられるRNA結合タンパク質の機能解析を通して、この謎の真相に迫っていきたいと思っています。

研究内容

RNA結合タンパク質
  • 神経幹細胞に強く発現するMusashiの機能解析
  • Huタンパク質ファミリーの神経分化誘導機構・軸索維持機構の解析
  • Mutant TDP-43の神経細胞に対する毒性に関する研究
転写因子
  • 成体脳の神経幹・前駆細胞におけるSox21の機能解析
  • 内耳におけるSox21の発現制御と有毛細胞の再生機転に関する研究

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