マーモセット研究グループ

イメージング技術の開発

MRI (magnetic resonance imaging 核磁気共鳴画像法)

MRIは生体の内部構造を非侵襲的に高コントラスト画像として観察することができる診断装置で、ヒトを対象とする画像診断医学において中心的な役割を担っています。近年では、装置やソフトウェアの高度化によって小動物を対象とした基礎医学研究においても強力な診断ツールになりつつあります。われわれは、マーモセットの神経疾患モデルを対象に、実験動物中央研究所との共同運営による7テスラの高磁場MRI装置を適用し、神経走行や機能解析を目的としたニューロイメージング法の開発に取り組んでいます。

BLI (Bioluminescent Imaging 発光イメージング)

ホタル由来の酵素であるルシフェラーゼの遺伝子を細胞・組織に導入すると、ルシフェリンのBLIが可能になります。われわれは、強発光のルシフェラーゼを開発し、BLIを用いて移植細胞の追跡や治療の研究を行っています。ATP依存性のルシフェリン・ルシフェラーゼ反応を利用することにより、生着した移植細胞のみを実験動物の体外から非侵襲的に観察することができますので、移植細胞の生着・分化と運動機能回復との相関を経時的に解析し、脊髄損傷治療法の開発に取り組んでいます。

MRI, BLI, FLI (Fluorescence imaging 蛍光イメージング)を組み合わせたイメージング技術開発を試みています。MRIで全移植細胞を、BLIで移植細胞のうちの生着細胞のみを体外から観察し、FLIでは移植細胞の詳細を組織切片で解析する複合イメージングを行っています。移植した細胞から多面的な情報を得ることができるこの複合イメージングを、細胞移植治療法の開発のみにとどまらず、iPS細胞や神経再生、脳腫瘍の研究へ応用しています。
<参考論文; Morikawa et al. (J. Exp. Med., 206, 2483-2496, 2009), Takahashi et al. (Cell Transplant., Epub ahead of print, 2010), Hara-Miyauchi et al. (submitted, 2011), Yasuda et al. (submitted, 2011)>