研究概要
- RNA結合タンパク質
- 神経幹細胞に強く発現するMusashiの機能解析
- Huタンパク質ファミリーの神経分化誘導機構
- Hzfによる神経突起へのmRNA輸送・局在化機構
- ユビキチンリガーゼ
- 神経系特異的に発現するKspotの機能解析
- 転写因子
- 神経幹・前駆細胞に強く発現するSox21の解析
- 難聴に対する予防・治療法の開発
- 有毛細胞の再生を目指した研究(慶大耳鼻咽喉科との共同研究)
神経系におけるタンパク質発現制御
哺乳類の神経系を構成する神経細胞、グリア細胞、オリゴデンドロサイトは、全て神経幹細胞と呼ばれる共通のstem cellから分化して形成されます。これらの細胞の分化過程には転写因子をはじめとする多くのタンパク質が関わり、時間的・空間的にきわめて複雑な遺伝子発現の調節ネットワークが存在しています。神経細胞分化や成熟のプロセスには、必要なタンパク質を、必要な場所で、必要な量、必要な期間だけ、決まった順番で、ドンピシャのタイミングで発現させることが必要とされ、これが狂うと正常な脳ができなくなってしまうのです。この厳密かつ複雑なタイムテーブルを制御している情報はゲノムのどこにどのように書き込まれているのでしょうか?

私たちはmRNAの翻訳調節やタンパク質の分解制御がそれぞれの遺伝子産物の生成・消去のタイミングや発現場所を調節しているのではないかと考えています。神経系に発現し、細胞の分化や高次機能を調節していると考えられるRNA結合タンパク質、神経細胞内で特定のタンパク質を迅速にかつ選択的に分解に導くユビキチンリガーゼなどの調節分子の機能解析を通して、この謎の真相に迫っていきたいと思っています。
- 2008-02-07 (Thu) 16:57
